ポーランド食器・ポーリッシュポタリーとは?人気柄やマグカップなど

豊かな自然と綺麗な街並みが印象的なポーランド。

そこで作られる陶器は『ポーリッシュポタリー』と呼ばれています。

ほっこりするフォルムと、華やかで民族的な絵柄が可愛いです。
プレートやボウル、ぽってりとしたマグカップ (リップマグ) は見たことがあると思います。

人気柄のマグカップでカフェ気分を楽しむ時間は最高のひと時♪

今回はそのポーランド食器(陶器)『ポーリッシュポタリー』を詳しく&分かりやすくご紹介していきます。

まずポーランドってどんな国?

ワルシャワ

ポーランド語では国名を“ポルスカ”と言います。
この国の起源となる部族の名をとった“ポラン族の国”という意味です。

地理的には、中欧 (中央ヨーロッパ) にあたります。
冷戦時代の名残から、中東欧ともされます。
ロシア、ウクライナ、チェコ、ドイツなどに囲まれていて、西欧と東欧の文化が融合した国です。

首都はワルシャワで、第二次世界大戦で廃墟と化しましたが、市民の尽力によって以前の姿へと忠実に復元されました。
そのことにより現在は「ワルシャワ歴史地区」として、世界遺産に登録されています。

負の世界遺産である「アウシュヴィッツ強制収容所」を抱えています。
冷戦時には、ソ連による社会主義国でした。
そのため暗いイメージが多少なりとも浸透している部分もあります。

ですが現在は、他の多くの観光地や、かわいい街並みと雑貨などが注目され、人気の旅行地になっています。

ポーリッシュポタリーについて

『ポーリッシュポタリー』とは、ポーランドの南西部にある小さな町「ボレスワヴィエツ」とその周辺で作られる陶器のことです。
そこにある複数のメーカー(窯元)が製造しています。

本当は、産地名から『ボレスワヴィエツ陶器』と言います。

ポーリッシュポタリーという呼び名は英語です。
そのままですが、「ポーリッシュ[ポーランドの]」「ポタリー[陶器]」という意味になります。
20世紀末ごろにアメリカでこの「ボレスワヴィエツ陶器」が流行りました。
以降、ポーランドを代表する食器として、ポーリッシュポタリーと呼ばれていきます。

ボレスワヴィエツでは、昔からとても良質な陶土を産出していました。
それを活かして13世紀から14世紀ごろには、陶器を製造していたとされています。

19世紀の初頭に、ポーリッシュポタリーの特徴の1つである、海綿スポンジを使ったスタンプによる絵付けの技法が生まれました。

※第一次・第二次世界大戦の頃に、ドイツ人によってスタンプによる絵付けが発案されたという説もあります。

同じく19世紀の末ごろに「ユーゲント・シュティール」という美術が流行り、今でも描かれる下記の有名な模様が誕生します。

ピーコックアイ

孔雀の羽根の模様(目玉のような模様)

モスキート

蚊のように見える模様

そして戦争とドイツによる占領を経た後、新しいメーカーがいくつも増え、繁栄していきます。

全てがハンドメイド

陶器の製造から絵付けまで、すべて職人の手で行っています。

ボレスワヴィエツ周辺で採れる陶土を使って、成形し、整え、絵付けをして焼き上げます。

そのため、手作りならではの不揃いさが出てきます。
同じ商品であっても微妙に形や絵柄が違い、キズや穴、歪みなどもあります。

全く同じのものは無いという愛着と、ハンドメイドの温かみを楽しみましょう。

特徴的なかわいい柄と模様

ポーリッシュポタリーと言えば、なんといっても可愛い絵柄に惹かれます。

伝統的な柄や模様をベースにしたものや、職人オリジナルのデザインなど、どれも職人が手作業で様々な絵付けをしています。
その手法は、上の説明でも挙げたスタンプによる絵付けと、絵筆で描く方法があります。
ステンシルを使う場合もあります。

この絵柄、メーカーごとにデザインクラスという絵付けの技術レベルで分けられています。
メーカーによってクラスの段階数と名称は違います。
3から8段階ぐらいのクラス数になりますが、大まかに4つに分けてみます。

クラシック

基本になり、伝統的でシンプルな絵柄です。
主にスタンプで絵付けをします。
どの職人でも制作ができて仕上がりも早いため、価格は一番安いです。

スタンダード

クラシックよりも手が込んでいる絵柄になります。
日本では、特にクラシックやスタンダードが人気の柄です。

ユニーク/ユニカット

各メーカー独自のセンスで絵付けされます。
メーカーが個性を出している絵柄で、手間をかけているために制作時間も増えます。
スタンプだけでなく絵筆が使われることも多いです。
“UNIKAT/ユニカット”と呼ばれます。

アート

熟練した職人のみが描くことができ、主に絵筆が使われます。
デザインクラス中もっとも繊細で手が込んでいて、まさにアートな絵柄です。
制作した陶器ひとつひとつに、絵付けを行った職人の手書きサインが入ります。
価格は一番高くなります。
このアートクラスも含めて“UNIKAT”としているメーカーもあります。

色んな用途に合わせて使える様々な形

ポーリッシュポタリーには、たくさんの形があります。

テーブルウェア(食器類)だけでも多種多様で、サイズも豊富です。

人気のマグカップで言うと、丸みのあるリップマグ以外に、普通のスリムな形のものもありますよ。

他にもキッチン雑貨、花瓶やオブジェ、キャンドルスタンド、アロマウォーマーなどなど様々です。

陶器で作ることができるものは、もしかするとほぼ網羅しているかもしれません。

ポーリッシュポタリーは普段使いにぴったり

素敵な陶器を何も気にすることなく使いたいですよね。
ポーリッシュポタリーは、丈夫&安全で、普段使いにもってこいなんです。

丈夫さと安全性の理由

使う陶土にたくさん含まれる鉱物(カオリン)などの特性に合った焼き方をしています。

まず800度近い温度で素焼きをして、絵付け・釉薬をかけた後に、1,200から1,300度の高温で焼かれます。

そうすることで丈夫に仕上がります。
食洗機、電子レンジ、オーブンでの使用にも対応しています。

安全面では、EUの安全基準をクリアし、輸入時には日本の厚生労働省が管理する検査も受けなければなりません。
何より有害物質は使われていないので、安心して利用できます。

何にでも合わせられるデザイン

鮮やかで独特な絵柄のため、合うテイストが限られてしまいそうですが何にでも馴染みます。

どことなくレトロ感があって、民族的な雰囲気のおかげかもしれません。
日本の食器とも相性が良いですよ。

偽物にご注意!

ボレスワヴィエツで採れる土を使った陶器が、「ボレスワヴィエツ陶器」ポーリッシュポタリーとして認められます。

最近は偽物(模造品)が出回っているようです。

あまりに安価なものは警戒した方が良いかもしれません。
偽物というわけではなく、安くて似せた品物も売られていますね。

見分ける方法として聞くのが、陶器の裏に各メーカーが押すロゴマークなどのスタンプの有無。
でもこの方法で判断するのは難しいです。
正規品であっても、小さなメーカーによっては押されていない場合があります。

おすすめのポーリッシュポタリー

現在ポーリッシュポタリーは、ボレスワヴィエツとその周辺にある多くのメーカーによって作られています。
どこも素敵な陶器を製造していますが、有名なメーカーは数社に絞られます。

その中でも今、一押ししているメーカーをご紹介します。

『セラミカ・アルティスティッチナ』社

『Ceramika Artystyczna/ツェラミカ・アルティスティッチナ』社。
老舗のメーカーで、1893年に元となる組織が誕生しています。

伝統を守りながらも、今の時代に合うオリジナリティー溢れたデザインが魅力的です。
人気の柄がたくさんあり、そのデザインの多さにも目を引きます。

経営者を含めて職人の多くが女性で、ひとつひとつ丁寧に作られています。
発色が良く、陶器の歪みなどが少ないという品質の高さにも定評があります。

そのため欧米でもファンが多く、多くの賞を受賞しています。

この『セラミカ・アルティスティッチナ』社の日本国内正規輸入代理店が下のお店になります。

鮮やかだけど素朴さのある絵柄と、かわいらしいフォルム。
この温かみのある陶器を手にしてみてください。
きっと虜になりますよ^^

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