DIYとは?読み方はダイじゃない!意味や日曜大工との違いなど解説

DIYとは?読み方はダイ?など、DIYのことを調べるなら必見です。DIYの意味を、詳しく&分かりやすく解説していきます。DIYの発祥から考え方、メリットとデメリット、日曜大工やハンドメイドとの違いも、理解できるでしょう。DIYにチャレンジしてみたくなるかも?後半では、DIY用品を扱う、おすすめ通販店についても説明しています。

DIYとは?読み方と何の略か&意味について

DIYの読み方はダイではない

DIYの読み方は『ディーアイワイ』です。アルファベットをそのまま読む、という単純な読み方になります。海外でも使用されている言葉で、読み方も同様です。字面から「ダイ」や「デイ」と読む人もいますが、それは誤り。そのように発音した場合「ダイ→die(死ぬ)」「デイ→day(日)」と、違った意味で伝わりかねません。

DIYの訳とその意味

DIYは、1つの単語ではなく、3つの英単語の頭文字を並べた造語です。

  • D(ディー)→「Do(ドゥー)」意味:〜をする。
  • I(アイ)→「It(イット)」意味:それ。
  • Y(ワイ)→「Yourself(ユアセルフ)」意味:あなた自身。

つまりDIYは「Do It Yourself(ドゥーイットユアセルフ)」という英文を略した言葉で、直訳すると「あなた自身でやりなさい」との意味になります。また“DIY”は、名詞と形容詞で使うことが可能です。ちなみに、DIYをおこなう人を指す場合は、erを付けて「DIYer」とします。

DIYの実際の意味

上記で説明の通り、DIYの直訳は「あなた自身でやりなさい」です。他人から言われている感じがしますよね。でも実際には、自主的に『自分でやる!』といった意味で使われる言葉です。“Myself”ではなく“Yourself”なのは、DIYという言葉が、人々に呼び掛けるスローガンだったことに由来します。DIYの発祥については、後半の解説をご覧ください。

具体的にDIYって何ですか?

具体的に現在のDIYとは「自分自身の手でおこなう製作活動」のことを指します。自分で物を作ったり、改良や装飾をほどこしたり、修理したりですね。簡単にできること、大がかりなことの区別はありません。対象物は、おもにエクステリアからインテリアと、生活環境に関する物が一般的になります。ガーデニングや住居に関係する物、中でも家具のイメージが強いです。パソコンの自作や車の修理といったことも、DIYに当てはまります。

DIYとは?日曜大工やハンドメイドとの違い

日曜大工について

DIYとの違いが分かりづらい言葉に「日曜大工」があります。最近ではあまり使われなくなった言葉なので、若い人は意味を知らないかもしれません。日曜大工とは、大工ではない素人が、休日など空いた時間を使って、自分や家族のために大工作業をおこなうことです。お父さんが休みの日に、ちょっとした家具を作ったり修理したりする、という姿が想像しやすいでしょう。

DIYと日曜大工の違い

DIYと日曜大工の違いは、製作など作業をおこなう物の対象範囲です。日曜大工は、大工作業に限ります。DIYは、大工作業を含め、限りがありません。つまり、DIYという大きなカテゴリの中に、日曜大工があるわけです。なので、日曜大工はDIY(の一種)と言えます。大工作業でない場合は、日曜大工と言えないため「DIY=日曜大工」というのは、厳密には間違いです。

DIYとハンドメイドの違い

ハンドメイドも、DIYとどう違うの?って疑問に思われやすいです。まず、ハンドメイドは「手作り」という意味になります。作り手は、プロと素人を問いません。誰であっても、手作りした物はハンドメイド作品と言ってOKです。そして、自分のためにハンドメイドした場合は、DIYに該当することから、DIY(の一種)と言えます。商品としてなど、他人のためにハンドメイドした場合は、DIYと言えません。

自作することの総称がDIY

日曜大工も、自分のために手作りするハンドメイドも、DIYの一種です。簡単に言えば、自作することの総称がDIYになります。日曜大工やハンドメイドをDIYと呼ぶかどうかは、人それぞれ。現在は、日曜大工→DIY、ハンドメイド→ハンドメイド、という呼び方が一般的です。また、日曜大工がDIYと呼ばれるようになってから、DIY(日曜大工)をおこなう女性が増えました。

DIYとは?メリットがたくさんある

コストをおさえられる

DIYのメリットとして、まず挙げられるのが、安く済むということです。完成品を購入したり、業者に施工してもらったりするよりも、安上がりな場合がほとんど。道具がそろっていれば、基本的には材料費だけしか掛かりません。大掛かりなDIYでないなら、作業中に発生する水道光熱費などは、気にするほどでもないでしょう。なお、ホームセンターや100均ショップ、ネット通販から、材料を安く仕入れられます。

自分に最適な物ができる

DIYは自分で作業をおこなうため、自分にとって最適な物へと仕上げられます。例えば…無駄になっているスペースへ棚を置きたいけど、ちょうどよいサイズの棚が売っていない…という場合、ベストサイズの棚をDIYすることが可能です。さらに棚の段数や、引き戸または観音開きなど、機能面も自由に決められるので、使い勝手のよい棚ができるでしょう。それと、デザインに関しても、既製品にはない自分だけの表現をほどこせます。初心者でもチャレンジできる、簡単な棚の作り方は、下記リンクの記事をご覧ください。

DIY【棚の作り方】基本編/2×4材で簡単!キッチンや壁に収納を
DIYによる棚の作り方を解説します。2×4材を使う、簡単な基本の作り方です。壁面やキッチンのような狭い場所へ、棚を簡単に設置できます。まわりを傷付けずに、DIYできることもポイント。2×4材とディアウォールの詳細、必要な道具など基本の内容も参考にしてください。

作業の工程を楽しめる

DIYは、作業の工程を楽しめる、といった面白さがあります。何を作ろうか考えたり、ホームセンターや100均ショップで材料を見てまわったりするだけでも、ワクワクできるはずです。そして作業時には、自分の手で何かを作り出す、というクリエイター的な喜びを感じられます。何より、完成した物を使用する際には、高い満足感を得られるものです。この工程の楽しさにハマり、DIYを趣味とする人が増えています。

知識や経験を活かせる

DIYは、自分で考えて作業を進めていくため「自分で物事を解決していく」といった精神が身に付きます。まさに「Do It Yourself」ですね。加えて、作業をする上で必要となる知識が蓄えられますし、実際の作業では経験を得られます。この精神、さらに知識と経験は、DIY以外のさまざまなシーンで活かせるものです。DIYを続けていくことで、結果的に人としての成長も望めます。

DIYとは?デメリットをふまえておく

時間と手間がかかる

DIYは、作業が完了するまでに、多くの時間と手間がかかります。素人がおこなうことなので、仕方ないですよね。そのため急いでいる時は、完成品の購入や、業者に施工を依頼することも、検討する必要があるでしょう。それとDIYが、まだ楽しい趣味になっていない段階では、手間のかかる作業が、大変な負担になりかねません。時間と手間を計算に入れて取り掛からないと、途中でリタイアする可能性もあります。

知識が必要になる

どの作業においても、作業方法を知らないと、DIYをおこなえません。まずは知識を得るため、勉強から始めることになります。ちょっと難しそうな印象ですが、今はネットで簡単に調べられるので、それほど負担にならないはずです。DIY系の本を読んだり、ホームセンターなどに居る「DIYアドバイザー」に相談したりする方法もおすすめ。知識を得れば、作業方法に加えて、必要な道具と材料も分かりますよ。

費用がかさむ場合がある

DIYは個人がおこなうことなので、作業量も知れています。材料の単価が下がるほど大量に購入するケースは、ほとんどありません。業者間の取り引きに比べ、割高な価格で、材料をそろえることになります。それと、作業内容に応じた道具も必要です。購入した道具を使う作業が、数回だけの場合、もとは取れないでしょう。より割高な材料と、もとが取れない道具を使う内容だと、完成品の購入や業者へ依頼するよりも、費用がかさみます。

上手くいくとは限らない

同じ作業を繰り返している経験者や、よほど器用な人でない限り、上手くいかない部分が何かしら出てきます。ちょっとガマンすれば問題ない場合は、御の字、成功です。使い物にならないくらい、大失敗することもあるでしょう。プロが作業したような仕上がりは期待せず「失敗して当たり前」という心構えでおこなうと、ちょうどよいです。ただ、作業をやり直すたびに、材料費と労力がかかることに留意してください。

すべて自分の責任になる

DIYで製作した物や施工内容には、当然ながら保証が存在しません。壊れるなど問題があった場合は、自分で対処していくことになります。そして、注意するべきは事故です。DIYは、まわりのものを傷付けたり、ケガをしたりする危険がともないます。作業内容によっては、関係のない人までトラブルに巻き込む可能性があるため、十分に気を付けてください。何か起こると、すべて自分の責任になってしまいます。

DIYとは?始まりから現在の状況と意識

DIYは終戦直後のロンドンで始まった

「DIY(Do It Yourself)」という言葉は、第二次世界大戦が終戦した直後に、イギリスの首都ロンドンで主張され始めました。当時のロンドンは、戦争の被害を大きく受けていて、廃墟も同然。急務となった街の建て直しに、軍人をはじめとする国民が、自主的に取り掛かる気運が高まりだします。その行動を後押しする、スローガンとして使われた言葉が「DIY(Do It Yourself)」です。

自主的な意識こそがDIY

DIYとは、自分でおこなう作業の工程だけを、指す言葉ではありません。上記のDIYが始まった理由からも分かる通り、自主的に物事をおこなう意識が、DIYであると言えます。DIYの意識を持つことで、思考力、創意工夫するイメージ力、チャレンジ意欲、危機管理能力、責任感などが養われて、より自立した人間へと、ステップアップできるはずです。

DIYが日本に根付くまで

イギリスで起こった「DIY活動」は、ヨーロッパ全体に浸透し、やがてアメリカに伝わります。戦争の被害がほぼなかったアメリカの地において、DIYは日曜大工のように、自作を楽しむ趣味として広まりました。そして、材料や道具を扱うホームセンターが増えていきます。アメリカでのDIYが、日本に輸入されて、徐々に根付いていったのです。

日本でも人気が高いDIY

今は、100均ショップにある材料でちょっとした物が作れますし、ネットからいろいろな材料を安く仕入れられます。ホームセンターも多いですよね。さらにDIYに必要な情報を、ネットですぐに調べられます。DIYを始めるまでのハードルがグッと下がり、誰でも気軽にチャレンジできるようになりました。同時に、マーケティングなどが功奏したおかげもあって、DIYは日本でも人気の高いジャンルに成長しています。

DIYの資格は「DIYアドバイザー」

DIYを始める人が増えてきたことで、適切なアドバイスをしてくれる専門家が、求められるようになりました。そこで誕生したのが「DIYアドバイザー」という資格を持った専門家です。DIYアドバイザーの資格は、学科・実技・面接による、専門的な試験に合格して得られます。ホームセンターやスクールなどで役立つ資格です。自分でDIYアドバイザーを目指すことも、よい目標になるでしょう。

DIYとは?読み方や意味が分かったら始めてみる

DIYを始める際に用意するもの

先に説明しましたが、DIYを始めるには、まず知識が必要です。大掛かりなことや、特殊なこと、よほど専門的なことでなければ、ネットでの情報収集だけでも、十分に役立ちます。次に、作業をスムーズに進めるため、作業内容を具体的にイメージし、設計をおこないましょう。その後、使用する道具や材料を用意して、作業に取り掛かっていきます。

DIY用品を扱うおすすめネット通販店

DIY用の道具や材料を、ネット通販で購入するなら「楽天」と「Amazon」がおすすめです。DIYはジャンルの範囲が広いので、道具と材料の種類はさまざま。そのためネット上で、DIY用品を個別に探すと苦労します。楽天やAmazonのように、幅広いジャンルの豊富なアイテムを、ひとつのサイト上から探せた方が、何かと便利です。楽天とAmazon、それぞれのDIYカテゴリページは、下記のリンクからアクセスできます。

安い家具屋の利用も選択肢に加える

DIYでコストをおさえようと思っても、最初のうちは道具をそろえたり、材料をムダにしたりと、それなりに費用がかさみます。あまりお金をかけずに家具が欲しい!という目的だけなら、当ブログの「インテリア」カテゴリにある記事を、チェックしてみてください。いろいろな家具についての詳細や選び方から、おしゃれで安い通販店をご紹介しています。

まとめ

「DIY」とは、読み方は「ディーアイワイ」で「Do It Yourself」の略であり「自分でやる」といった意味になります。日曜大工やハンドメイドとの違いは、DIYは総称であるということ。DIYにはデメリットもありますが、それを上まわるメリットをもたらしてくれます。DIYの発祥に基づく“自主的な意識”は、日々の生活でも役立つでしょう。DIYに興味がわいてきたなら、簡単なことからでも、ぜひチャレンジしてみてくださいね。始める際には、下記リンクの記事が参考になりますよ。

DIY初心者は何から始める?道具と本や手順など(100均&木工)
DIYの初心者は、何から始めたらよいか分からないものです。初め方、何を作るか、必要な道具、製作の流れ、注意点などを解説していきます。100均アイテムを使う方法と、木工作業に向けた内容です。工作が苦手なDIY女子の初心者も、簡単に取り掛かれるようになるでしょう。
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