本棚をDIYして安く賢く収納上手になる
ちょうどよい本棚は自作できる
かさばって場所をとる本。複数冊になると、重くて移動させづらいですよね。なので、きちんと収納しておかないと、生活の邪魔になります。本の収納といえば、本棚です。本棚が欲しいけど、サイズ的な問題など、ちょうどよいものがない…という場合は、DIYで自作しちゃいましょう。空いたスペースに、ぴったりとおさめられる本棚を、設置できるようになります。リビングや廊下の壁、押入れも、本棚としての有効活用が可能です。
安くおしゃれに本棚をDIYする
安くておしゃれな本棚は、たくさん販売されています。もっと安く費用をおさえ、より自分好みのおしゃれな本棚に出会う方法が、DIYです。道具代は別として、おもに材料費しかかからないため、安くすみます。そして、置き場所の雰囲気にあうデザインに仕上げられるので、ベストマッチなおしゃれインテリアになってくれるはずです。
機能性と強度の高い本棚は購入を検討する
どのタイプの本棚でも、簡単に自作できるわけではありません。引き戸やフラップ扉といった扉をはじめ、稼働する棚などを備えた、機能性に優れている本棚は、難易度が上がります。さらに、大型で強度が高い本棚になると、DIYに慣れていない人は、作業が難しいでしょう。かかる時間や手間と、安全性をふまえれば、購入した方がよい場合もあります。収納棚を含めた、さまざまな家具の詳細と、おすすめ通販店は、下記リンクをチェックしてみてください。
初心者でも挑戦できる簡単な作り方をご紹介
本棚のDIYと聞いて、難しそうな印象を抱くかもしれません。でも、これからご紹介する簡単な作り方なら、DIYの初心者さんでもチャレンジできます。道具は最低限のものでよく、材料は安くすむため、取り掛かりやすいでしょう。また、DIYの初心者さんは、下記リンクの記事もぜひご覧ください。DIYに関する基本の道具や制作の流れ、注意点などを解説しています。
本棚を安くDIYする作り方/100均グッズ
100均一グッズで本棚を簡単にDIYできる
ちょっとした本棚であれば、100円ショップのグッズでもDIYできちゃいます。本棚のDIYに、材料としてよく使われる100均グッズは「すのこ」と「アイアンバー」です。ほかにもアイデアしだいで、さまざまな100均グッズを、本棚のDIYに活用できますよ。下記リンクの記事で、100均グッズを使うDIYのアイデアを、たくさんご紹介しています。本棚のDIYに、役立てられるものを探してみてください。
100均すのこを使う本棚の作り方
すのこの裏面には「ゲタ」と呼ばれる、細長い木材があります。ゲタが水平(横)になる向きで、裏面が向き合うように、すのこ2枚を立てて「側板」としてください。側板のゲタの上に、別のすのこを表面が上になるよう載せて「棚板」とします。側板のゲタと棚板を、小さなミニビス(ネジ)で固定すれば完成です。側板の表面の板は、裏面のゲタからハミ出ている部分をカットしておくと、安定性が増します。
100均のアイアンバーを使う本棚の作り方
すのこと、100円ショップの「アイアンバー」で、本棚をDIYする方法について。この場合、すのこはホームセンターで販売されている、大きめのサイズが使いやすいです。ゲタが水平(横)になる向きで、裏面を手前にして、すのこを壁へ立て掛けるように設置し、固定してください。これは、ゲタに本を載せて、表紙を見せる本棚となります。本が手前に倒れないよう、アイアンバーを取り付けたら、完成です。
子供の絵本棚にちょうどよい100均グッズ
100均グッズで安くDIYする、簡単な本棚の作り方では、強度が高いものは作れません。なので、本を何冊もがっつり収納する棚としては、不向きです。おすすめの使い方は、子供の絵本を収納する方法になります。サイズを小さめにして、表紙を見せるタイプにすると、子供が手に取りやすいです。いずれ子供が絵本棚を使わなくなったら、解体して処分することも簡単におこなえます。雑誌を一時的に置いておく本棚にしてもよいですね。
本棚を安くDIYする作り方/2×4材とラブリコ
2×4材とディアウォールやラブリコを使う
本格的な本棚を簡単にDIYするなら、「2×4材」と「ディアウォール」または「ラブリコ」を使う作り方がおすすめです。2×4材は、厚みと幅のサイズが、規格で定まっている木材となります。ディアウォールとラブリコは、2×4材に装着するグッズです。2×4材、ディアウォール、ラブリコ、それぞれの詳細や、棚の作り方などは、下記リンクの記事で解説しています。本棚にする場合は留意点がありますので、この章ラストの説明もご覧ください。
おしゃれな薄型の本棚を簡単にDIYできる
本棚って場所をとりますよね。できれば、省スペースにすませたいもの。2×4材とディアウォールやラブリコを使う方法なら、おしゃれな薄型の本棚をDIYできます。薄型の分、奥行きがないので、多くの本を収納できないと思うかもしれません。でも、高さを持たせられることと、横に増設していけるため、容量の大きな本棚にすることが可能です。それなりに圧迫感は出ますが、実際の生活スペースの面積は、あまり減らずにすみます。
リビングや廊下の壁も本棚に活用できる
2×4材とディアウォールやラブリコでDIYする本棚は、壁に沿って設置します。本棚の後ろがすぐ壁面になるため、背板は取り付けなくて大丈夫。これだけでも、作業工程が少なくなるんです。また、2×4材を塗装することで、おしゃれな本棚に仕上げられます。なので、自慢のインテリアとして、人目につくリビングや廊下にも、堂々と設置できるでしょう。さらに、薄型の本棚だからこそ、廊下にあっても邪魔になりません。
押入れや狭い場所にも本棚を設置できる
ディアウォールやラブリコを装着した2×4材は、基本的に天井と床へ突っ張らせて、柱として使います。要は、垂直(縦)に突っ張らせればよいので、天井と床じゃなくてもOK。そのため、いろいろな場所に設置できます。例えば、押入れ内の中段板の上下、キッチンカウンターの上下、キッチンのシンク上などです。保管目的、子供の絵本棚、料理本を並べておくなど、場所と本の内容を、マッチさせた収納がおこなえます。
子供の絵本の表紙を見せる本棚に最適
2×4材とディアウォールやラブリコでDIYする本棚は、子供の絵本棚に最適です。絵本を載せる棚板も2×4材にすると、奥行きが狭くなるため、絵本の表紙を見せるタイプの本棚にできます。絵本が手前に倒れないよう、支えを取り付けてもよいですね。それと絵本棚は、子供の手が届く範囲の高さにしてください。キッチンカウンター下といった、低くて狭いスペースを、絵本棚に使うこともおすすめです。
2×4材とディアウォールでの留意点
まずは、この章の始めに載せたリンク記事を、確認しておきましょう。そして、2×4材を本棚の柱にする際は、対荷重の問題で「厚さの面(狭い方)」を手前にします。それと、2×4材の棚板だと奥行きが狭い場合、ほかサイズの木材を棚板にすれば、解決が可能です。また、2×4材の柱では、背表紙を手前にして収納すると、本が側面からハミ出ます。なるべくハミ出さないようにしたいなら、2セット分を前後に連ねるか、幅の広い2×6材と対応したディアウォールで、柱を作る方法がおすすめです。
本棚を安くおしゃれにDIYする作り方の基本
収納する本のサイズと量を把握する
最初に収納する本について、サイズや冊数を把握しておきます。本棚のサイズと、棚板の間隔を決めるためです。本の種類ごとのサイズ目安は、下記の表となりますが、実際に測った方が間違いありません。本のサイズを確認しておかないと、本がハミ出したり棚におさまらなかったり、棚に無駄な空きができたりします。または、本の収納よりも、置き場所のスペースを優先的に考えて、本棚のサイズを決める方法もありです。
本の種類 | 幅×高さ | 規格 |
---|---|---|
写真集、画集 | 210×297mm | A4判 |
女性誌、ファッション誌 | 210×257mm | AB判 |
週刊誌 | 182×257mm | B5判 |
ハードカバー、教科書 | 148×210mm | A5判 |
青年誌の単行本 | 128×182mm | B6判 |
文庫本 | 105×148mm | A6判 |
単行本 | 150×220mm | 菊判 |
単行本 | 127×188mm | 四六判 |
少年誌の単行本 | 112×174mm | 小B6判 |
新書、教養書系 | 103×182mm | 新書判 |
完成像をイメージして設計図を作る
簡単にDIYする本棚でも、設計図は必要です。精密な内容でなくても大丈夫なので、最初に作りましょう。設計図を作ることで、必要な材料と分量が分かりますし、クオリティと強度が高い本棚に仕上げられます。まず、本棚の完成像をイメージしながら、ざっくりとでも図を描いてください。そして、きっちりと測った設置場所の広さをふまえて、本棚のサイズを決めていき、図に書き込みます。
DIYする本棚の材料と道具を調達する
設計図の完成後は、必要な道具と材料の調達です。一般的に、ホームセンターやネット通販の利用となります。2×4材など木材を用意する場合は、ホームセンターがおすすめです。なぜかというと、店員さんにいろいろ相談できますし、木材のカットサービスがあるから。有料でも木材のカットは、ぜひお願いしたいところです。さらに、電動工具のレンタルをおこなっている店舗もあるので、活用してみてください。
塗装して保護&おしゃれに仕上げる
木材のそのままの見た目が好き!という場合でも、木材を保護する目的から、オイルまたはワックスで塗装した方がよいです。結果的に木材の印象が、グンっとレベルアップし、おしゃれに仕上がります。子供の絵本棚を塗装するなら、子供にとって安全な塗料を使いたいですよね。子供が触れる部分にも安心して使える、代表的な塗料が「オスモカラー」や「バターミルクペイント」と「ターナーミルクペイント」になります。
加工した材料を組み立てる
木材などの材料を、設計図の通りにカットして塗装をほどこしたら、組み立てて本棚にします。棚受けを取り付け、棚板を載せるといった内容です。本は重いため、本棚の強度が重要になります。しっかりと固定しましょう。そして完成した本棚は、そのままの状態でも使えますが、ちょっとした小ワザを加える方法もおすすめ。下の章で、簡単にDIYできる小ワザをご紹介しています。
本棚を安くおしゃれにDIYする作り方の小ワザ
リメイクシートで見た目を簡単に変える
木材を使っての本棚DIYで、おしゃれに仕上げたいなら、塗装は必須です。それでも、塗装の手間を省きたい場合は、「リメイクシート」を貼るだけの簡単な方法もあります。リメイクシートは、100円ショップで安く販売されているグッズです。大型のシールのようなもので、いろいろな柄がラインナップされています。塗装したものの、見た目を変えたくなった時などに、リメイクシートを貼ってもよいでしょう。
小物などを置いて簡単におしゃれ度アップ
本棚にズラリと本だけを並べると、どうしても重苦しい圧迫感が出てしまいます。おしゃれな薄型の本棚も同様です。少しでも圧迫感を減らし、本棚もおしゃれなインテリアにしたいところ。そのためには本のほかに、小物などを飾る方法がおすすめです。お世話のいらないフェイクグリーンや、写真またはポストカードを入れたフォトフレーム、小さなオブジェと、100円ショップで安く販売されているグッズが使えます。
ほこりよけと目隠しを簡単に取り付ける
本棚に収納している本や物を、見せないようにしたい場合は、目隠しをDIYしましょう。目隠しのDIYも簡単におこなえます。カーテンを通した突っ張り棒を、隠したい棚内の上部に、突っ張らせて取り付けるだけです。ほこりよけとしてもおすすめ。カーテンと突っ張り棒は、100均ショップで安く購入できます。100均一グッズだとサイズが小さいなら、ホームセンターやネット通販で探してくださいね。
収納ボックスで引き出しを簡単に追加
DIYした本棚に、本だけでなく、ほかの物も収納するのであれば、収納ボックスを使う方法がおすすめです。やり方は、棚板に収納ボックスを置くだけと簡単。引き出し収納のように扱えます。収納物の目隠しになることもポイントです。ただし、収納ボックス以上に、棚板の奥行きが広くないといけません。そのため設計の段階で、考える必要があります。なお、収納ボックスも、100均ショップで安く入手が可能です。
本棚のDIYで使う材料や道具を安く調達する
DIY用品はホームセンターでそろえられる
本棚のDIYに必要な道具や材料は、ホームセンターでひと通りそろえられます。しかも、先に説明した通り、DIYに詳しい店員さんがいることと、いろいろなサービスがあるため便利です。価格が安く設定されているDIY用品も多いので、予算におさめやすいでしょう。DIYにまだ慣れていないうちは、ホームセンターの利用がスムーズです。
ネット通販でDIY用品を探す方法もおすすめ
ネット通販にも、メリットが多くあります。「買い出しに行かずにすむ」「目当てのDIY用品をピンポイントで見つけられる」「より安く、より質が高いものを、比較しながら探せる」などです。そして、おすすめのネットショップは「楽天」か「Amazon」になります。さまざまなDIY用品を、ひとつのサイト上で探せることが、大きな理由です。それぞれのDIY用品カテゴリは、下記リンクからアクセスできます。
まとめ
どのスペースにも、ちょうどよくハマる本棚は、DIYによって作り出せます。2×4材とディアウォールやラブリコを使う作り方は、本格的な薄型の本棚を、安く簡単に自作することが可能です。もっと安く簡単に、本棚をDIYしたいなら、100均一グッズを使う方法もあります。いずれも、子供のおしゃれな絵本棚におすすめです。解説してきた内容を参考に、ベストな本棚をDIYし、本を上手に収納してくださいね。