
「食器棚が欲しいけど、種類が多すぎて迷う…」
「キッチンに合うサイズってどうやって決めればいいの?」
そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。食器棚は毎日の生活に欠かせない収納家具。だからこそ、見た目や価格だけでなく、使い勝手や暮らしに合うかどうかをしっかり考えて選びたいですよね。
本記事では、食器棚の基本的な「種類」や「サイズ」の考え方から、後悔しないための選び方、注意点までをわかりやすく解説します。さらに、あなたの理想の食器棚がきっと見つかる、おすすめのショップもご紹介。初めての方でも失敗しない食器棚選びを、ぜひこの記事で実現してください。
そもそも食器棚って必要?役割とメリット
食器棚があることで得られる3つの利点
食器棚があると、キッチン周りがスッキリ片づき、料理や片付けがグンと楽になります。まず、食器をまとめて収納できるので探しやすくなります。次に、お皿やカップが割れにくい安全な環境を作れます。そして、上に電子レンジなどを置けるタイプもあり、限られたスペースを有効に使えるのも大きなメリットです。
収納家具との違いとは?食器棚の役割を整理
一般的な棚や収納ボックスと食器棚は、見た目は似ていますが、目的が違います。食器棚は、食器や調理器具を「取り出しやすく」「安全に」「衛生的に」保管することを考えて作られています。湿気対策や扉付きの設計が多く、毎日使うアイテムを清潔に保てるのがポイント。収納家具よりもキッチンに特化した構造なのが特徴です。
食器棚の種類と呼び名/○○ボードって?
カップボードやキッチンボードの総称
食器棚といっても、いろいろな呼び名があるので迷いますよね。お店によってあいまいですが、一般的にカテゴリ分けされている種類は「食器類だけを収納するカップボード」と「食器に加えて、キッチン家電も収納できるキッチンボード」です。カップボードとキッチンボードのいずれも、ダイニングへ飾り棚のように設置する場合は、ダイニングボードとも呼ばれます。これらをまとめた、全体的な呼び名が食器棚です。
カップボードは収納性とインテリア性が高い
カップボードは基本的に、食器類だけの収納を目的とした食器棚です。なので食器の収納に関しては無駄がありません。そのおかげで食器の収納性が高いです。さらに食器だけを収納することから、見た目がゴチャつかず、インテリア性にも優れます。おしゃれなデザインのものや、スリムなタイプが多くあり、ダイニングに置きやすいこともポイント。そのためダイニングボードとの呼び名は、カップボードがイメージされやすいです。
キッチンボードは食器と家電を収納できる
キッチンボードは食器類だけでなく、キッチン家電の収納も想定した食器棚となります。電子レンジやオーブントースター、炊飯器などですね。これらを問題なく収納でき、使いやすさをふまえたつくりになっています。食器とキッチン家電をひとつのキッチンボードへ、一緒に収納できることが大きなメリットです。それぞれを収納した場所がバラバラにならないので、手に取りやすく、キッチンの空間をすっきりとさせられます。
レンジボードはキッチン家電の収納がメイン
カップボードやキッチンボードのほかにも、レンジボード(レンジ台)という棚が、多く販売されています。これは、キッチン家電を置くことがメインの棚です。食器を収納する棚はあったりなかったり、戸のないオープン棚のタイプもあります。キッチン家電は必要で、食器が少なくてすむ一人暮らしにぴったりです。家庭でも、食器棚と組み合わせれば便利に使えますよ。
食器棚の種類を解説!特徴と向いている家庭は?
ハイタイプ食器棚|収納力重視派におすすめ
ハイタイプの食器棚は、人の身長以上の高さがあり、たっぷり収納できるのが特徴です。食器はもちろん、炊飯器や電子レンジ、ストック食材などもまとめて置けるタイプが多くあります。収納力を優先したいファミリー世帯にぴったり。ただし高さがある分、圧迫感が出やすいので、設置場所の天井高や動線にも注意が必要です。それと身長が低い人は、上部にある収納物の出し入れがしづらくなることに注意してください。
ロータイプ食器棚|圧迫感をなくしたい人に
ロータイプは腰くらいの高さで、部屋に圧迫感を与えず、開放的な印象にできます。上に電子レンジやトースターを置いても使いやすく、ワンルームや賃貸住宅にも向いています。低い位置で食器を出し入れするため、引き戸と扉タイプの場合は毎回しゃがまないといけません。それに収納量は少なめです。ですが、見た目のスッキリ感を重視したい人にはおすすめ。キッチンの壁面を装飾したい人にも人気です。
カウンタータイプ|調理台と収納を兼ねて便利
カウンタータイプの食器棚とは、上記のロータイプとほぼ同じものになります。この呼び名の食器棚は、物を置いたり作業したりがしやすい天板を備えていることが特徴です。料理の補助台としても使えるので、調理中の動線がスムーズになります。それと、キッチンとリビングの間に置いて間仕切りとして使う人も多いです。
壁面収納タイプ|空間を無駄なく使える万能型
広い壁を活用する壁面収納タイプは、空間を最大限に生かした収納力が魅力です。デザイン性の高いものも多く、リビングダイニングとの一体感を出せる点も人気。設置にはある程度の広さが必要ですが、家族が多い家庭や収納に悩む人におすすめです。整理整頓がしやすく、見た目もスッキリします。
スリムタイプ|デッドスペースを有効活用
スリムな食器棚は、横幅が狭いタイプです。よりスリムなサイズの食器棚を隙間などへ設置すれば、無駄にしているスペースを有効活用できます。それとコンパクト型と呼ばれる食器棚は、ミドルタイプやロータイプのスリムなものです。コンパクト型のカップボードやレンジボードは、場所を取らず存在感も小さいので、追加しやすいでしょう。収納物が少ない一人暮らしの狭いキッチンにもおすすめです。
食器棚の収納の種類/どれが使いやすい?
収納には戸を開閉する方法に種類がある
食器棚は、棚の戸にも種類があります。物を出し入れする際の使いやすさの良し悪しは、戸によるところが大きいです。戸の種類は「引き戸」「扉(開き戸)」「引き出し」「戸なしのオープン棚」に分けられます。どの種類がベストというわけではなく、使う人それぞれの状況によって、最適な戸は異なるものです。戸が一種類だけ、または複数の種類による戸を備えた食器棚があるので、用途にあわせて選んでくださいね。
引き戸は手前にスペースがいらない
引き戸は、戸を横にスライドさせて開閉するタイプです。左右で開きますが、左か右のどちらかずつにしか開けられません。透明なガラスの引き戸なら、閉めている状態でも収納の内容がわります。それと引き戸は横にスライドさせるだけなので、手前のスペースが狭くても開け閉めが可能です。また、地震で揺れても勝手に開きづらいため、収納している物が落下する心配が減ります(※対策は必要です)。
開き戸は簡単に開閉できる扉タイプ
開き戸は、戸が手前にパカッと開く扉タイプです。引き戸のように戸を横へスライドするよりも、簡単に開閉できます。1枚の戸が、左か右のどちらか側から開くのは、片開きです。棚のセンターから、2枚の戸を外側へ開くのが、観音開きとなります。開けた時に戸が手前にくるので、その分のスペースを確保しておかないといけません。地震で揺れると勝手に開きやすいため、不安な場合は対策が必要です。
引き出しは整理しやすくメリットが多い
引き戸や扉(開き戸)のようなタイプは、奥の方で物を出し入れしづらいことが難点です。引き出しは、全開にすると奥の方でも収納している物の確認と整理がしやすく、出し入れもスムーズにおこなえます。深さが浅い引き出しは、カトラリーなど小物の整理におすすめです。ただ、扉(開き戸)と同様、手前側に引き出しを開けるスペースが必要となります。
戸がないオープン棚のメリットとデメリット
戸が付いていないオープン棚タイプもあります。棚へディスプレイするように、食器や小物などをおしゃれに陳列できることが特徴です。収納している物の出し入れも、簡単におこなえます。ただし、戸がないためにホコリがたまりやすいです。それと、ぶつかった時や地震の揺れによって、収納物が落下する危険性が高いので注意してくださいね。こまめな掃除や、すべり止めといった対応をしないといけません。
失敗しない食器棚のサイズの選び方
設置スペースの測り方|奥行き・幅・高さ
食器棚を選ぶ際に最も重要なのが、設置スペースの正確な測定です。幅・奥行き・高さの3つを必ずチェックしましょう。幅は、設置予定の壁の広さだけでなく、周囲の家具との間に20cm以上の余裕があるかを確認。奥行きは、通路をふさがないよう45cm前後が目安。そこに加えて、食器棚の前面では物を出し入れするため、余裕のあるスペースを空けておくとよいです。扉(開き戸)と引き出しが、問題なく開けられるかも確認してください。高さは、天井や収納の使いやすさに関わるので、身長や使用頻度に合ったサイズを選ぶと安心です。
使用人数に合ったサイズ感とは?
家族の人数によって必要な収納量は大きく変わります。1〜2人なら幅90cm前後のロータイプでも十分ですが、3人以上の家庭では120〜150cm幅の収納が理想です。また、子どもがいる場合は、おやつや子ども用食器など収納アイテムも増えるため、引き出しや棚の数にも注目しましょう。将来の家族構成も見越してサイズを選ぶと、長く使えて無駄がありません。
収納できる物と量は内寸から判断できる
食器棚に収納できる量は、外寸(外側から測った全体の寸法)でざっくりと予想できます。でも、内寸(内側を測った寸法)を確認した方が確実です。内寸を見れば、棚それぞれのサイズが分かり、収納できる物と量を判断できます。何をどれだけ収納するのか、先にはっきりさせておくと失敗しません。そして、扉(開き戸)は戸の幅、引き出しは奥行きから、開ける時に必要となる、前面スペースの広さを確認できます。
搬入経路・ドア幅も忘れずにチェック!
意外と見落としがちなのが、食器棚を家に運び込むための搬入経路です。購入前には玄関の幅、廊下の曲がり角、ドアの高さなどをしっかり確認しましょう。特にハイタイプは縦に長いため、ドア枠を通らないケースも。エレベーターが使えるか、階段幅は十分かも要チェック。サイズだけでなく、搬入のしやすさまで考えることが、後悔しない選び方のポイントです。
どんな素材がある?食器棚の素材ごとの違い
木製(天然木)|温もりと耐久性が魅力
天然木を使った食器棚は、木目や色合いが一つひとつ異なり、まるで自然そのものをインテリアに取り込んだような温もりがあります。素材そのものが丈夫なので、長く使える安心感も魅力です。時間が経つほどに味わいが深まり、暮らしに馴染んでいくのも特徴。ナチュラルテイストや北欧風のインテリアにぴったりです。ただし、価格はやや高めで、重さもあるため設置場所をしっかり確認しておく必要があります。
突板|本物の木の質感を手軽に楽しめる
突板とは、天然木を薄くスライスして合板などに貼ったもの。見た目は天然木そのものですが、軽量で扱いやすく、価格も手頃なのがメリットです。家具の反りや割れが起きにくく、日常使いにもぴったり。天然木の質感を取り入れつつ、コストや手入れの手軽さも大事にしたい方におすすめです。
プリント紙化粧繊維板|価格を抑えたい人向け
プリント紙化粧繊維板は、合板などに木目調のプリントを貼り付けた素材で、見た目は木製に近く、価格が安いのが魅力です。軽くて扱いやすいのもポイント。ただし、耐久性や耐水性は天然木より劣るため、水に強い塗装やパネルの加工がされているかを確認しましょう。コストを抑えつつ見た目にもこだわりたい人におすすめです。
スチール・ガラス|モダンでスタイリッシュに
スチールやガラス素材の食器棚は、シャープで現代的な印象を与えます。特にモノトーンやインダストリアルなテイストのインテリアと相性がよく、スタイリッシュなキッチンを演出できます。スチールは汚れに強くお手入れが簡単、ガラス扉は中が見えるので見せる収納にも◎。ただし、冷たい印象を与えやすいため、木材と組み合わせたバランスのよいデザインが人気です。
キッチンに合う食器棚の選び方|間取り別アドバイス
賃貸アパート・ワンルームにおすすめのタイプ
賃貸やワンルームなどの限られたスペースでは、コンパクトなロータイプやカウンタータイプの食器棚が使いやすくおすすめです。圧迫感を抑えつつ、上部に家電を置いてスペースを有効活用できます。さらに、キャスター付きの可動タイプなら、模様替えや引っ越し時も柔軟に対応可能。壁に穴を開けずに使える仕様のものを選べば、原状回復の必要もなく安心です。
ファミリー向け一戸建てでの選び方
家族が多い一戸建ての場合は、収納力があり高さのあるハイタイプや壁面収納型の食器棚が便利です。食器だけでなく、食品や調理器具、家電まで一括で収まるので、キッチン全体がスッキリ片づきます。特に動線を意識して配置することで、朝の忙しい時間帯でもスムーズに作業ができるようになります。耐震性や扉の開閉方向も忘れずにチェックしましょう。
狭いキッチンでも圧迫感を出さない選び方の工夫
キッチンが狭いと、大きな家具は圧迫感を与えがちですが、ガラス扉や白系カラーの食器棚を選ぶことで、視覚的に空間が広く感じられます。奥行きが浅めのモデルを選ぶと通路の邪魔にならず快適。さらに、オープンタイプや引き戸式にすると、扉の開け閉めでスペースを取らず使いやすくなります。省スペースでも使い勝手と収納力を両立させる工夫が大切です。
購入前にチェック!失敗しないための注意点
収納量だけで選ばない!生活動線とのバランス
収納力が多いからといって、それだけで選ぶと後悔することもあります。重要なのは、普段の生活動線と合っているかどうか。例えば、頻繁に使う食器を取り出しやすい高さに置けるか、引き出しがスムーズに開閉できるスペースがあるかなど、実際の使い勝手を想像して選ぶことが大切です。見た目や収納量だけで決めず、家族の生活スタイルとのバランスを考慮しましょう。
地震対策や安全面のチェックも忘れずに
食器棚は重くて倒れやすいため、地震対策が非常に重要です。特にハイタイプは転倒防止金具や耐震マットの使用を検討しましょう。また、扉が勝手に開かないよう、ロック付きのモデルを選ぶのもおすすめです。小さなお子さんがいる家庭では、角にクッションを付けるなど安全対策をすると安心。万が一の災害時にも備えた選び方が、長く使うためのポイントです。
組み立ての有無と配送サービスの確認
通販や量販店で購入する際は、組み立て式か完成品かを必ず確認しましょう。大型の食器棚は組み立てに時間がかかることが多く、工具や複数人の作業が必要な場合もあります。また、玄関までの配送か設置まで対応しているかによって手間が大きく変わります。面倒を避けたいなら「開梱設置サービス付き」の商品を選ぶと安心です。購入前のチェックが失敗を防ぎます。
あなたにぴったりの食器棚を見つけよう!
ここまで、食器棚の種類やサイズ、選び方のポイントについて詳しくご紹介してきました。基本をしっかり押さえれば、あなたの暮らしにぴったりの一台がきっと見つかるはずです。食器棚選びの最終ステップとして、信頼できる家具のネットショップをご紹介します。各ショップの特徴を知って、満足できる買い物に役立ててください。
下記リンクの記事では、おしゃれで安い食器棚について詳しく解説しています。
暮らしのデザイン|機能性と美しさを兼ねる
暮らしのデザインでは、機能性とデザイン性を兼ね備えた食器棚を多数取り扱っています。スライド棚やコンセント付きのモデルもあり、家電の配置にも配慮された設計が特徴です。サイズや種類も豊富で、キッチンのレイアウトや収納ニーズに合わせた選び方が可能です。
SHIRAI STORE|サイズ・カラーが豊富
SHIRAI STOREの食器棚は、収納家具としての機能性だけでなく、生活空間に調和する「見せる美しさ」も大切にしています。限られたスペースでも効率よく使える設計で、無駄のない収納が可能です。シンプルなデザインで、キッチンやリビングにも調和しやすく、初めての食器棚選びにも最適です。
カヴァース|家電収納も考慮して実用的
カヴァースでは、食器棚と家電収納を一体化した実用的なモデルを多数取り揃えています。レンジ台やミキサー置き場など、キッチン家電の収納スペースも考慮された設計で、使い勝手の良さが魅力です。サイズや種類も多彩で、限られたスペースでも効率的な収納が可能です。
CAGUUU|スタイリッシュなデザインが魅力
CAGUUUでは、モダンでスタイリッシュなデザインの食器棚を多数取り扱っています。シンプルながらも洗練されたデザインで、キッチン空間をおしゃれに演出します。サイズや種類も豊富で、収納力とデザイン性を両立させたい方におすすめです。
woodlife|天然木の温もりを感じる食器棚
woodlife.jpでは、天然木を使用したナチュラルな風合いの食器棚を多数取り揃えています。木の温もりを感じられるデザインで、キッチンやダイニングに落ち着いた雰囲気をもたらします。サイズや種類も多彩で、自然素材にこだわりたい方に最適です。
cacom|シンプルで機能的なデザイン
cacomでは、シンプルで機能的なデザインの食器棚を多数取り扱っています。無駄のない設計で、収納力と使い勝手を両立させたモデルが揃っています。サイズや種類も豊富で、キッチンのスペースや収納ニーズに合わせた選び方が可能です。
楽天|豊富な品揃えとレビューで選びやすい
楽天では、国内外の多様なブランドの食器棚を豊富に取り揃えています。ユーザーレビューやランキングを参考にしながら、自分のニーズに合った種類やサイズを選ぶことができます。価格帯も幅広く、予算に応じた選び方が可能です。
Amazon|迅速な配送と豊富な選択肢が魅力
Amazonでは、豊富な種類とサイズの食器棚を取り扱っており、迅速な配送サービスが魅力です。詳細な商品情報やカスタマーレビューを参考に、自分に最適な食器棚を選ぶことができます。忙しい方やすぐに商品を手に入れたい方におすすめです。
まとめ|自分にぴったりの食器棚をじっくり選ぼう
食器棚は、ただ食器をしまうだけでなく、キッチンの使いやすさやお部屋の雰囲気にも大きく影響する大切な家具です。「種類」「サイズ」「選び方」のポイントをしっかり押さえれば、暮らしにぴったり合う食器棚がきっと見つかります。今回ご紹介した選び方のコツや、おすすめショップを参考にしながら、自分のライフスタイルに合った一台をじっくり選んでみてください。毎日の家事がもっと快適に、楽しくなるはずです。