食器棚のロータイプについて/使い勝手の前に
食器棚は背の高さに種類がある
食器棚は大きさによって、いくつかの種類に分けられます。背の高さの違いでは、おもに3種類です。一般的に「高さが100cm以下のものはロータイプ」「天井ほどの高さのものはハイタイプ」「ロータイプとハイタイプの中間がミドルタイプ」となります。ちなみに、横幅の違いだと「広いものはワイドタイプ」「狭いものはスリムタイプ」です。この記事では、背の高さが低いロータイプについて解説します。
ロータイプの食器棚が適している場合
食器棚のロータイプは、使い勝手がよくメリットも多いと、最初に触れた通りです。でも状況によっては、ロータイプが適さないこともあります。先にずばり「ロータイプの食器棚が適している場合」をお伝えしましょう。それは「収納する物が少ない場合」です。とはいっても、奥行きと幅が広いワイドタイプ、または複数台の配置が可能なら、収納する物が多くても、ロータイプの食器棚が適しているといえます。
ハイタイプの食器棚を選ぶべき場合
収納する物が多く、面積的なスペースに余裕がない場合は、ハイタイプの食器棚を選ぶしかないです。幅が狭くても背が高い分、ロータイプに比べて、たくさんの物を収納できます。ミドルタイプがちょうどよい場合もあるでしょう。収納する物の量と大きさ、食器棚を置く場所の広さから、適したタイプを選んでくださいね。また「収納する物が、これから増えていくかもしれない」ということも、ふまえる必要があります。
食器棚の選び方とおすすめ通販店
以下より、食器棚のロータイプについて、メリットや使い勝手の良し悪しなどを、解説していきます。ロータイプの食器棚が適している状況であれば、ぜひご覧ください。きっとロータイプを選びたくなるでしょう。それから、下記リンクの記事では、サイズの種類に関係なく、食器棚の選び方と、安いおしゃれなおすすめ通販店を、分かりやすくご紹介しています。ロータイプを含め、食器棚を探すうえで必読の内容ですよ。
食器棚のロータイプならではの大きなメリット
置き場所が狭い印象にならない
ロータイプの食器棚は背が低いので、威圧感がありません。それと、正面から上方の視界に入る壁面を、隠さないことが利点です。これにより、ロータイプの食器棚を置いても、ハイタイプやミドルタイプに比べて、部屋の見た目が狭くならずにすみます。また、上部の壁面は、デコレーションを施したり、壁面収納をDIYしたりなど、いろいろと活用が可能です。もちろん、壁面に何もしなければ、すっきりとした状態を保てます。
ロータイプは複数の利用方法がある
食器棚は、食器をはじめとした物を、収納するための棚です。この収納棚という当たり前の使い道に加えて、ロータイプはほかの用途でも使えます。背が低いロータイプだからこそ、可能となる利用方法です。ハイタイプやミドルタイプだと、同じような使い方ができないことから、ロータイプだけの大きなメリットといえるでしょう。具体的な内容は、次の章で解説します。
移動させやすい食器棚のロータイプ
ロータイプの食器棚は、ハイタイプやミドルタイプよりも、移動させやすいです。背が低いため、複数人で持ち上げた時に、バランスを取りやすいことが、おもな理由となります。キャスター付きなら、持ち上げずに一人での移動も簡単です。または「カグスベール」というグッズを、食器棚の底にセットすると、すべらせるように一人で移動できます。そのうえ、床の傷つき防止にもなり、一石二鳥です。
ロータイプは地震でも転倒しづらい
大きな家具を設置して心配になることが、地震による転倒です。ロータイプの食器棚は、背が低いので転倒しづらく、安心感があります。もし転倒しても、ハイタイプやミドルタイプに比べれば、被害は少なくすむはずです。それに、食器など収納している物が落下しても、位置が低いため、人の頭にぶつかることはまずありません。ただ、身長の低い子供がいる場合は、対策が必要です。
食器棚のロータイプが使い勝手のよい理由
天板をさまざまな用途で使える
食器棚のロータイプは使い勝手がよい!といわれる最大のポイントが、天板をさまざまな用途で使えることです。天板とは、もっとも上部の平らな面を指します。ロータイプの天板は、ちょうどよい高さに位置するため、使いやすいのです。物を載せたり、作業台にしたりなど、便利に活用できますよ。インテリアにこだわるなら、装飾品を置いてもよいでしょう。収納棚を載せて、収納量をアップすることも可能です。
天板にキッチン家電を置ける
食器棚にキッチン家電を収納する場合、炊飯器の蒸気やオーブンの熱などが、心配になるかもしれません。ロータイプなら天板にキッチン家電を置けるので、蒸気や熱によるダメージを、食器棚へ与えずにすみます。または、ローやハイのタイプに関わらず、レンジボードがおすすめ。レンジボードは、キッチン家電の収納を想定した棚です。多くは食器も収納できます。レンジボードの詳細は、下記リンクの記事をご覧ください。
カウンターや間仕切りに活用できる
ロータイプの食器棚は、便利なキッチンカウンターとしても活用できます。調理時の補助的な台、料理をひとまず置く台、軽い食事をとる際の簡易なテーブルなど、天板の使い道は多いです。また、空間を仕切る、間仕切りにもなります。先に説明したキャスター付きや、カグスベールをセットした食器棚なら、間仕切り箇所の変更も簡単です。キッチンカウンターについては、下記リンクの記事で解説しています。
食器棚のロータイプは使い勝手が悪い部分もある
ロータイプは収納量が少ない
ロータイプ、ミドルタイプ、ハイタイプ、いずれも幅と奥行きのサイズが同じ場合、もっとも収納量が少ない食器棚は、ロータイプになります。同じ条件で、収納量がもっとも多い食器棚は、ハイタイプです。高い位置にまで収納できるかどうかで、おさめられる量が変わります。ですが、ロータイプの食器棚でも、幅や奥行きが広いサイズを選べば、多くの物を収納することが可能です。ただ、幅や奥行きが広いほど、場所を取ります。
大きな食器が入らない場合がある
収納する物の量だけで、食器棚のサイズを判断することはNGです。容量的には余裕があっても、おもに大皿など、大きな食器は入らない場合があります。大きな物を収納するためには、奥行きサイズも重要です。ロータイプの食器棚は、奥行きの狭い薄型がたくさん流通しているので、注意してください。なので、収納物の大きさと、食器棚の奥行きサイズも確認しましょう。
物の出し入れがしづらいロータイプ
ハイタイプの食器棚は、立ったまま出し入れがしやすい高さ位置に、よく使う食器を収納できます。ロータイプの場合は、よく使う食器でも、出し入れがしづらい低い位置に、収納するしかありません。そのため、物を出し入れするたびに、しゃがむ必要がでてきます。これは結構な負担になる動作です。でも、物の出し入れをしやすい、ロータイプの食器棚もあります。詳しくは、下章をご覧ください。
食器棚のロータイプは引き出し収納が使い勝手よし
引き出し収納なら物の出し入れが楽
引き出し収納は、横からではなく、上から中身を確認して、物を出し入れできます。なので、ロータイプの食器棚でも、立ったままの作業が可能です。つまり、引き出し収納を選ぶことで「物の出し入れがしづらい」という、ロータイプの使い勝手が悪い部分を、1つ克服できます。さすがに最下部では、しゃがむことがあるかもしれません。ですが、横から奥の方を、無理な体勢でのぞき込むような行為は、しないですみます。
整理整頓がしやすい引き出し収納
引き出し収納は、整理整頓がしやすいことも利点です。引き出しを全開にすれば、奥の方もあわせて、全体をサッと確認できます。どこに何を仕舞うべきかが、すぐに分かるでしょう。また、お皿などは、上に積み重ねていくと、下にあるものが確認しづらく、取り出すのも手間です。高さが深い引き出し収納なら、お皿を立てて並べられます。サイズがあう、引き出し用の「ディッシュスタンド」を、組み合わせるとよいですよ。
スペースがないなら引き戸も検討する
引き出し収納は、引き出しの奥行き分に加えて、人が立てる分のスペースを、正面(手前側)に空けないといけません。スペースが狭いと「引き出しを全開にできない」「開けた引き出しの正面に、人が立てない」という事態になります。扉タイプも同様です。このスペースを確保できない場合は、引き戸の収納がよいでしょう。引き戸なら、人が作業できる空間だけでOK。でも、ロータイプで引き戸の組み合わせは、物の出し入れがしづらいです。
食器棚はロータイプが最高の使い勝手になりえる
「収納する物が少ない」または「収納する物が多いけど、広い置き場所を確保できる」という場合に選ぶ食器棚は、ロータイプがおすすめです。部屋を狭く見せないなどのメリットがあり、天板をさまざまな用途で活用できるといった、使い勝手のよさを備えています。引き出し収納なら、さらに使い勝手がよいです。ぜひ下記リンクの記事をご覧ください。ご紹介している通販店で、満足のいくロータイプの食器棚を、見つけられるはずです。