ベッドのDIYはおしゃれで安く簡単にできる
ベッドをDIYする必要があるのか考える
最初に、ベッドをDIYする必要があるのか、よく考えてみてください。というのも、DIYするより購入した方が、なにかと満足できる場合が多いです。デザインがおしゃれ、機能性があり使いやすい、強度が高くて安心、それでいて安く販売されているベッドは、たくさんあります。しかも、市販のベッドを購入すれば、DIYの手間がかかりません。下記リンクの各記事から、安くておしゃれなベッドを探せます。
理由がある場合にベッドをDIYする
「おしゃれなベッドを安く手に入れたい」という理由でのDIYは、あまりおすすめできません。上記でも説明した通り、おしゃれで機能性と強度が高いベッドは、安く購入できるためです。「しっかりとした製品はいらないけど、ベッドが欲しい」などの理由になると、ベッドをDIYする必要性が出てきます。おもに「今は、簡易的なベッドが適している」といった状況が、あてはまるでしょう。
ベッドのDIYは簡単な方法がおすすめ
簡易的なベッドなら、DIYの作業は簡単な方法でOK。それに費用を安くおさえ、おしゃれに仕上げられますよ。それと、簡易的なベッドを求める理由のひとつに、解体のしやすさが挙げられるはずです。簡単な方法でDIYしたベッドは、解体もスムーズにおこなえます。手軽に安くベッドを用意し、ササっと解体できることが、簡易的なベッドDIYのメリットです。
すのことパレットやカラーボックスでDIY
ベッドを簡単にDIYする方法は「カラーボックス」「すのこ」「パレット」のいずれかを、メインに使います。どれもが、おしゃれなベッドDIYにおいて、費用を安くすませられる、人気のアイテムです。まずは共通するDIYの基本、そしてそれぞれの作り方などを、以下に解説していきます。自分に適した方法を試してみてくださいね。ロフトベッドについては、後半で解説しています。
おしゃれに費用を安くベッドをDIYする基本
DIYするのはベッドのフレーム
ベッドの構造は、フレームとマットレスに分けられます。マットレスを載せるための土台が、フレームです。ベッドのDIYとは、ベッドフレームのDIYを指します。そして、寝心地の良し悪しを左右するのは、マットレスです。そのため、寝心地をよくしたいなら、自分に適したマットレスを選ぶ必要があります。マットレスは、さすがに購入しましょう。下記リンクの記事で、マットレスの選び方と、安くておすすめの通販店をご紹介しています。
ベッドのサイズ規格を把握する
シングルやダブルなど、ベッドにはサイズの規格があります。実際には、マットレスのサイズをあらわす規格です。どのサイズ規格のマットレスを載せるかで、DIYするフレームのサイズが変わってきます。なので、先にマットレスのサイズが分かっていないと、フレームをDIYできません。各サイズ規格の一般的な寸法は、下記の表の通りです(※メーカーによって異なる場合があります)。また、ベッドサイズの選び方は、下記リンクの記事を参考にしてください。
サイズ規格 | 横幅 | 対応人数 |
---|---|---|
スモールセミシングル | 80cm | 1人 |
セミシングル | 90cm | 1人 |
シングル | 97cm | 1人 |
セミダブル | 120cm | 1人 |
ダブル | 140cm | 2人 |
クイーン | 160cm | 2人 |
キング | 180cm | 2人 |
サイズ規格 | 長さ | 適した身長 |
---|---|---|
ショート丈 | 180cm | 身長165cm未満 |
レギュラー丈(基本) | 195cm | 身長180cm未満 |
ロング丈 | 205cm | 身長180cm以上 |
完成像をイメージしながら図面を書く
ベッドに限らず、DIYの作業は図面づくりから始めます。サイズが正確であれば、大ざっぱな図面で大丈夫です。完成像をイメージしながら簡単な図を書いて、必要な材料やサイズを記していきます。マットレスがおさまる大きさで、ベッドフレームのサイズを決めてください。すのこ、パレット、カラーボックスを使う場合は、それぞれのアイテムのサイズを調べたうえで、全体の正確なサイズを決定します。
道具や材料をそろえてベッドをDIYする
図面の完成後には、使用する材料とその分量が、はっきりと分かるはずです。DIYの作業に使う道具と、材料を用意しましょう。使う道具は、作業内容により変わってきます。すのこ、パレット、カラーボックスを使う方法でも、強度を高めたり塗装したりする場合は、複数の道具が必要です。基本の道具と、木工作業用の道具については、下記リンクの記事をご覧ください。道具と材料がそろったら、図面の通りにDIYしていきます。
すのこでおしゃれに費用を安くベッドをDIY
通気性がよくて湿気がたまりづらい
すのこは、通気性をよくするためのアイテムです。人は寝ている時に、多くの汗をかきます。普通のベッドフレームだと、汗の逃げ場がなく、湿気がたまりやすいです。こまめに干さないと、マットレスとフレームともに、カビが生えたり劣化したりします。汗による湿気をたまりづらくするためには、通気性のよい すのこをベッドフレームにする方法が最適です。また、すのこは軽いので、片付けや移動が簡単におこなえます。
すのこベッドの作り方と高さの調節
すのこベッドのDIY方法は、並べて敷けば完成と簡単です。使うサイズや枚数は、図面づくりの際に決めます。すのこを並べただけだと、動いてズレやすいため、100均の結束バンドで、すのこ同士を固定するとよいでしょう。それと すのこは薄いことから、高さの低いローベッドになります。高さを出したい場合は、土台となるものの上に、すのこを敷いてください。または、脚を取り付けます。脚が折れないように、頑丈な木材をビス(ネジ)で、しっかりと固定しないといけません。
ベッドフレームとしての注意点
ベッドのDIYに すのこを使う場合の注意点は、いくつかあります。まず、すのこと敷物は、定期的に干してください。通気性はよいものの、木材と敷物が接地する部分には、湿気が残るためです。次に、安くて強度の低い すのこを選ぶと、板が体重に負けて折れる恐れがあります。それから すのこによっては、きしむような音がすることを、留意しておきましょう。
すのこを塗装しておしゃれに保護する
すのこの見た目を、おしゃれにグレードアップする方法は塗装です。しかも塗装によって、すのこを保護する効果も期待できます。木の風合いを活かしつつ、どのテイストのお部屋にもマッチさせるなら、オイルやワックスがおすすめです。そして、塗装する前には、すのこの表面を紙ヤスリで「やすりがけ」する必要があります。サンダーという道具を使えば、作業が簡単ですよ。電動を用意できない場合は、ハンドサンダーでもよいでしょう。
すのこベッドの完成品は安くておすすめ
正直なところ、すのこを使ってベッドをDIYするメリットは、あまりないです。市販の すのこベッドの方がおすすめ。さまざまな種類がそろっていますし、価格は安く、安心して使えます。完成品でも、すのこだけで枠なしのタイプがあり、簡易的なベッドで十分、という場合にも最適です。折りたたみできるタイプもありますよ。すのこベッドの詳細と、安くておしゃれな通販店については、下記リンクの記事をご覧ください。
パレットでおしゃれに費用を安くベッドをDIY
頑丈でおしゃれ&ユーロパレットが人気
物流の現場で、荷物を載せる台として使われるパレットは、強度が高くて頑丈です。なので、人が乗っても安心。ベッドのフレームに適したアイテムとなります。すのこと似た構造をしていて、通気性がよいことも利点です。DIYに使うパレットの中で、人気が高いのはユーロパレットです。ヨーロッパの物流で採用されている規格のパレットで、ワイルドなおしゃれさを感じられますよ。
パレットベッドの作り方と高さを調節する方法
パレットを使うベッドのDIYも、並べるだけなので簡単です。ただし、サイズが大きく重いため、ちょっと大変な作業になります。パレット1枚が大きいことから、ベッドサイズのバリエーションは限定的です。それと、すのこよりは高さのあるパレットですが、位置の低いローベッドに該当します。高さを出す場合は、パレットを重ねればOKです。パレットは頑丈なので、数枚を重ねても問題ありません。
洗浄と表面の処理が必要になる
中古品の木製パレットは、物流の現場で使われていたものなので、汚れています。よく洗って、乾燥させないといけません。そしてパレットの表面は、ささくれ立っています。サンダーで研磨しましょう。それと、カビが発生していたり、シロアリが巣食っていたりする可能性もあります。カビは、落とせる場合が多いです。シロアリに関しては、あきらめて処分してください。
パレットを塗装してもっとおしゃれに
すのこと同様に、パレットも塗装をほどこすと、おしゃれさがアップします。パレットは、ささくれをなくすために「やすりがけ」が必要です。その流れで、塗装もしちゃいましょう。パレットの場合も、オイルやワックスがおすすめです。おしゃれになるうえ、保護につながりますよ。西海岸風やマリンテイスト、ヴィンテージ調にナチュラル系など、人気のテイストに仕上げることが可能です。
プラスチック製のパレットもおすすめ
パレットは、プラスチック製もあります。プラスチック製は、簡単に洗えますし、ささくれを処理する手間がなくてラクです。それに、木材と比べてカビが発生しづらく、シロアリが巣食うことはありません。また、塗装の必要はなく、もとからカラーのバリエーションが豊富なこともポイントです。ただ、木製のパレットとは、印象が大きく異なります。おしゃれにマッチさせやすいテイストは、多くないです。
カラーボックスでおしゃれに安くベッドをDIY
安くて収納力がある&軽くて解体も簡単
カラーボックスは、安くて気軽に購入できる収納棚です。収納棚としての本来の機能は、ベッドに加工した後でも活かせます。なので、大容量の収納を備えたベッドを、DIYしたい場合におすすめです。また、カラーボックスは、軽量であることも利点になります。ベッドの状態にしやすく、移動や解体も簡単です。加工具合にもよりますが、解体後は、もとのカラーボックスとして利用できますよ。
カラーボックスを使うベッドの作り方
図面づくりの段階で、何台のカラーボックスをどのように並べるか、決めておきます。カラーボックスを、縦に立たせるか横に寝かせるか、収納面をどちらに向けるか、といったことが、使用感に関わってくるため重要です。そして図面の通りに、カラーボックスを並べて、すのこを載せ、ビス(ネジ)で固定すれば、ベッドフレームの完成です。すのこではなく、2×4材を すのこのように並べて、固定する方法もあります。
強度の弱さと通気性の悪さに気を付ける
特に安く販売されているカラーボックスの弱点は、強度の低さです。人が乗っても壊れないように、強度の高いカラーボックスを選びましょう。それと、カラーボックスだけでは通気性が悪いです。なので、すのこか2×4材を載せて、通気性をよくします。ただ載せるだけだと、すぐに動いてズレるため、ビス(ネジ)で固定してください。ベッドの強度アップにもなりますよ。
おしゃれなベッドフレームに仕上げる
安くてシンプルなデザインのカラーボックスを、そのまま並べたベッドは、チープな印象になってしまいます。おしゃれなベッドに仕上げるおすすめの方法は、リメイクシートを貼ることです。100均のリメイクシートは、おしゃれな柄がそろっています。先にリメイクシートをカラーボックスに貼ってから、ベッドを組み立ててください。上に載せる すのこや2×4材は、塗装するとおしゃれですよ。
ロフトベッドもおしゃれに費用を安くDIY
位置が高いロフトベッドもDIYできる
ロフトベッドも、DIYできます。ただし、簡単に作る方法は、条件が限られるので、なかなか厳しいです。その方法は、下記で解説しています。ロフトベッド風として、寝る位置(マットレスを敷く位置)を高くするだけなら、パレットやカラーボックスでも可能です。積み重ねて、高さを上げればよいだけなので。でも、ベッド下のスペースは埋まってしまうため、自由に使えません。カラーボックスを使う場合は、大容量の収納にはなります。
押入れをロフトベットに変えるだけ
ロフトベッドを簡単にDIYする方法は、押入れを活用することです。押入れ内の、上下の間にある「中段」の上に、ベッドガードを取り付けて、すのこを敷きます。次は、すのこの上に、マットレスをはじめとする寝具をセットしてください。そして「中段」へ上がりやすくするために、ハシゴか階段を置いたら完成です。何より、押入れがないと、このDIYはおこなえません。それに、寝る場所となる上部の空間は、収納として使えなくなってしまいます。
高い強度が特に必要となるロフトベッド
ロフトベッドは高さがある分、普通のベッドよりも、さらに強度が必要となります。そのため、いちからDIYするのは、ベテランでないと難しいです。カラーボックスを積み重ねる場合も、強度に気をつけてください。もとから強度の高いカラーボックスを選び、ガッチリと固定し補強しましょう。カラーボックスの積み重ねはせず、縦に立てて並べるだけでも、寝る位置は十分に高くなります。
しっかりとしたロフトベッドは購入するべき
ロフトベッドは、ベッド下のスペースを活かせるという、ロフト状の構造に意味があります。そして、強度も重要です。実用的なロフト状になっていて、しっかりとした強度を備えるロフトベッドは、製品がおすすめ。安くておしゃれ、さらに機能の充実したロフトベッドが、たくさん販売されています。ロフトベッドのメリットやデメリット、選び方と通販店については、下記リンクの記事をチェックしてみてください。
ベッドをおしゃれに安くDIYするためのお店
ホームセンターでパレット以外を用意できる
ベッドをDIYするための道具や材料は、ホームセンターで用意できます。ただ、おしゃれな木製のパレットに関しては、商品として扱っているお店が、ほとんどありません。なのでパレットは、別ルートで探すことになります。それからホームセンターは、店員さんにいろいろと相談できることも利点です。それと多くのお店で、電動系の工具をレンタルしています。ベッドDIYで使う電動工具を、レンタルしてみてもよいですね。
ネット通販はこだわって全部をそろえられる
おしゃれな木製のパレットを含め、ベッドのDIYに必要なもの全てをそろえられるのが、ネット通販です。すのこやカラーボックスにしても、費用を安くおさえられるもの、品質の高いものなど、多くの商品から選べます。でも、たくさんのネット通販店を見回って探すのは、大変ですよね。そこで、おすすめするのは「Amazon」または「楽天」です。ひとつのサイト上から、レビューを参考にしつつ、ベストなものを見つけられますよ。
まとめ
ベッドのDIYは、通気性がよい すのこやパレット、収納力のあるカラーボックスを使う方法が、おすすめです。費用が安くおさまり、簡単におこなえて、おしゃれに仕上げられます。基本と注意点をふまえたうえで、DIYしましょう。ただ、ロフトベッドを含め、ベッドは製品を購入した方がよい場合もあります。ベッドに求める内容をよく考えて、DIYと購入のどちらが最適かを、まずは検討してみてくださいね。